鳥取県独自の省エネ住宅基準および認定制度・とっとり健康省エネ住宅(通称「NE-ST」)に対する、住宅ローンの金利優遇が6月1日から始まった。山陰合同銀行は、2025年の省エネ基準適合義務化も見据えたうえで、住宅ローンの金利引き下げ条件に「NE-ST適合住宅」を追加。地方銀行による支援策で、事業者の認知度を高め、さらなる普及拡大を図る。
同制度の適合・認定住宅が金利引き下げ対象になるのは、固定金利期間選択型ローンの「ごうぎん住宅ローン金利選択型(3年・5年・10年)」。新規借入時は申込金利から、固定金利再選択時は基準金利から、年0.1%金利を引き下げる。その他の条件と合わせると、最大で年0.2%(新規借入時)または1.2%(金利再選択時)、金利を引き下げる。
利用の際は、とっとり健康省エネ住宅設計適合証、または認定証で適合・認定を確認する。また、ZEH水準(断熱等性能等級5・一次エネルギー消費量等級6)の省エネ住宅も、同じく金利引き下げ対象に。ZEH水準では住宅性能評価書の提出が必要になる。
事業者の認知度向上を期待
同制度は2020年7月に運用を開始。県では当初から、金融機関に優遇策の創設などを働きかけてきたが、開始から約2年が経過し、一定の実績が蓄積されたこともあって、このほど実現に至ったという。
同県住まいまちづくり課でとっとり健康省エネ住宅を担当する槇原章二さんは・・・・・
この記事は、新建ハウジング6月20日号に掲載しております。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。