神谷コーポレーション湘南(神奈川県伊勢原市)は、住宅用室内ドアの完全無人ショールームを7月2日に札幌市にオープンする。北海道エリア初の無人ショールームで、全国では新潟、久留米、仙台に続き4店舗目。今後、完全無人運営のショールームを全国に拡大展開したいとする。
新型コロナの影響で、住宅建材業界においてもオンライン型のショールームが増加し、同社でも多くの人が利用しているが「やはり実物が見たい」という声が寄せられていることから、ショールームの無人運営を展開。説明員を置かず、機能を必要最小限に絞ってコンパクト化したことで、開設費用や人件費などのランニングコストの低減も実現した。
同ショールームは、顧客の来場時間に合わせて神奈川の本社から遠隔で開錠、施錠を実施。スマホで商品POPのQRコードを読み込むことで説明動画が視聴できるほか、Zoomを利用して同社スタッフがモニター越しにリアルタイムで案内や質問に対応する。完全予約制の貸し切り制で、感染リスクを抑えながら安心して商品を選ぶことができるという。
同社は、北海道が2020、2021年と2年連続で住宅着工棟数が増加していることに着目。「KIECE(キース)」と呼ばれる5都市(北広島・石狩・江別・千歳・恵庭)が、札幌市の宅地不足による住宅需要の受け皿となっていると考えられるとして、同社は北海道の中心部である札幌にショールームを開設することで、高まる住宅需要に対応。周辺地域を含め、道内の住宅を検討している施主のサポートを行っていく考え。
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