耐震フレーム② 使用する階や目的に応じて
使い分ける
◉耐震フレームの代表例が「J-耐震開口フレーム」(J建築システム)。金物とアラミド繊維を用いて剛接合化した集成材などのフレームを開口部の軸組内に固定。耐力壁として水平力を負担する
◉フレームのかたちには門型とボックス型がある。前者は門型に組んでから現場に搬入する方式と分割したL字型の部材を現場で接合して固定する方式の2つがある。後者はL型の部材を組み合わせる方式のみとなる
◉門型は105×240mmの部材を用いて柱脚金物とアンカーボルトで基礎に緊結。壁倍率換算で2.62〜3.94倍の耐力があり、最大6370mmのスパンが飛ばせる。使用できるのは1階のみ
◉ボックス型は105×240mmの部材を用いてコーチスクリューボルトで柱や梁、土台に固定。2・3階にも使用できる
◉壁倍率換算で1.93〜3.73倍の耐力があり、最大3640mmのスパンが飛ばせる。必要な耐力やスパン、開口面積などによって選択する
➡同工法の採用にあたっては基本的に許容応力度計算が必要になるが、行政によっては壁量計算でよい場合がある
Pages: 1 2
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。