住宅設計(性能・デザイン・仕様)を「知的財産」化し、労働集約型の家づくりから脱却を図ろうと取り組む工務店がいます。大分県内で複数の住宅ブランドを展開する西日本グッドパートナー(大分市)です。
デザインや性能に優れる50種類の住宅を手ごろな価格(税別で1380万~1650万円)で選択できる新ブランド「Archives(アーカイブス)」として展開。全棟、構造計算と温熱計算を実施済みで、耐震等級3(許容応力度計算)、耐風等級2、住宅性能表示制度の断熱等性能等級5(ZEH レベル)。 全棟に太陽光発電が設置可能です。
今年2月からテスト運用してきましたが、このほど本格展開することを決めました。二極化が加速する住宅市場で「自社の家づくりで標準化しているデザインや性能、仕様を踏襲しながらも、顧客の手の届きやすいワンプライスで提供する」(同社社長の髙倉潤さん)。本紙最新6月20日号1~2面では、「アーカイブス」を詳報。その具体的な仕組みや狙いを深掘りしていきます。
工務店・住宅業界の次世代を担う人材を追う連載「ネクストジェネレーション」。今回取り上げるのは、新津技建(長野県佐久穂町)の新津裕二さん(37)。
墨付けや手刻みといった大工の伝統的な技能や無垢の木材の魅力を生かし、若い世代にも響く地域の景観に配慮したデザインや性能に優れた家づくりを手掛けている同社。これまで地元の大工・工務店として培ってきた力を発揮し、古民家や空き家の利活用にも精力的に取り組んでいます。
強い地元愛、そして古き良き知恵(伝統的な技能)と現代の知恵(デザイン・性能など)を融合させた住宅の在り方を追究する、新津さんに迫ります。
新連載「木材刻刻 ウッドショックの行方」では、その名の通り、住宅業界を直撃しているウッドショックを木材ライターの向井千勝さんがリポートします。樹種によっては「(価格高騰は)潮目を迎えつつある」との声も聞かれますが、まだ予断を許さない状況です。
今後、市場はどのような動きを見せ、工務店の経営や家づくりにどのような影響を及ぼすのか。中長期的な視点で分析していきます。
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