大分県内で複数の住宅ブランドを展開する西日本グッドパートナー(大分市)は、自社の設計(性能・デザイン・仕様)をアーカイブして「知的財産」化することにより、労働集約型の家づくりの構造から脱却したい考えだ。それにより顧客に対しては、デザインや性能に優れる50種類の住宅を手ごろな価格(税別で1380万~1650万円)で選択できる新ブランドとして展開。今年2月からテスト運用してきたが、このほど本格的に販売を開始した。二極化が加速する住宅市場で、注文住宅に手が届かない顧客層のニーズに対応していく。
付加価値高い住宅を手ごろな価格で
自社事例のアーカイブから商品選択
西日本グッドパートナー(大分県大分市)が新たな住宅ブランドとして展開する「Archives(アーカイブス)」は、その名の通り、これまで過去に自社が建築した実際の住宅の中から、顧客が好みのプランを選択した上で家づくりができる仕組みだ。6月時点で、計50種類のタイプをラインアップしている。
同社社長の髙倉潤さんは、最大の特徴として、「自社の家づくりで標準化しているデザインや性能、仕様を踏襲しながらも、顧客の手の届きやすいワンプライスで提供すること」と説明する。
全棟、構造計算と温熱計算を実施済みで、耐震等級3(許容応力度計算)、耐風等級2、住宅性能表示制度の断熱等性能等級5(ZEHレベル)。全棟に太陽光発電が設置可能だ。本体価格は税別で2階建て・3LDKが1630万円、平屋2LDKが1380万円、同3LDKが1650万円となっている。
住宅市場の二極化が加速
髙倉さんは、同ブランドを展開する理由について「設計スタッフの生産性を高めながら、デザインや性能に優れ、資産価値の高い住宅を、より幅広い生活者に届けること」と話す。安価に販売できるのは・・・・
この記事は最新号『新建ハウジング紙面 6月20日号 1・2面』に掲載しています。
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