建材卸のオガワ(京都府京都市)では、リフォーム事業部門として社内に設けたみやこリフォームが、立ち上げから3年にして専任担当2人で年間売上1億を叩き出している。その原動力となっているのが WEBプロモーションやSNSによるマーケティング戦略だ。ホームページ(HP)の詳細な事例紹介とYouTubeの2本柱をコツコツと続け、集客から成約までの動線を一本化。確実に利益を上げている。そのプロセスを取締役営業部長の小川剣人さんに聞いた。
建材卸を主軸とする同社が、社内ベンチャーとしてみやこリフォームを立ち上げたのは2019年2月。リフォーム会社を仲介するWEBサービスを運営する企業に勤めていた小川さんが、建材卸である家業に戻りスタートさせた。
当初の担当者は小川さんのみだったが、3年目に専任担当を増やした2人体制とし、年間売上1億1000万円にこぎつけた。小川さんは「地道なWEBプロモーションやSNSマーケティングが奏功した」とする。
事例紹介に注力しているHPでこだわったのは、キッチンやバスのメーカー名、商品名で検索できることと、部位ごとでの検索も可能にしていることだ。さらに1つ1つのリフォーム事例の見積もり金額の詳細についても「工事費込みで」公開している。全て「エンドユーザー目線」での分かりやすさが軸になっている。
小川さんは事例に力を入れる理由について、「以前、リフォーム会社を紹介する企業で働いていた時に、ほかの業界では当たり前にできている価格の明確化ができていないと疑問を抱いていた。工事の(品質や出来栄えの)不均一さも気になっていた」と振り返る。
登録者2500人でほぼ集客
工事費込みの価格を表示することは相見積もりで不利になるリスクも高いが、それ以上に「お客様の予算感と見積もりのズレがないため、成約率が高まる」とメリットを挙げる。現地調査後の成約率は・・・・・
続きは、新建ハウジング紙面 6月10日号(6面)に掲載しています。
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