ケイアイスター不動産(埼玉県本庄市)のグループ会社Casa robotics(カーザロボティクス、群馬県高崎市)が販売する規格型平屋注文住宅IKI(イキ)の来場予約の際に、無人内覧を希望する客が増加傾向にあるという。このほど同社が発表した来場予約における無人内覧希望率は、1月以降高水準で推移し、2月は過去最高の約80%に達した。
感染対策の規制が緩和されはじめた5月は約66%と前月比10ポイント減となったものの、前年同月に比べ依然として高い割合を維持しており、同社は、無人内覧とリモート接客がスタンダードとして定着しつつあるとしている。
顧客はスタッフのいない展示場を自由に内覧できるだけでなく、必要に応じてリモート接客を通じ質問や説明などを受けることができる。資料請求を希望した顧客が、無人内覧できることから来場予約するケースもあるという。
カーザロボティクスは、2021年6月にリモート接客を専門に行うロボット部を立ち上げ、5カ月間で300回以上のリモート接客を実施。成約率を従来型の対面での接客手法に比べ約2倍にするなど、購買意欲向上につなげている。一部展示場では、モデルハウス案内ロボット「ミレルン」、卓上タイプの「ミニミレルン」を導入し、アバターロボットによるリモート接客を可能にした。
また、急増した無人内覧へのニーズに対応するため、2月に「ウチらめっちゃ細かいんで」(東京都千代田区)と業務委託契約を締結し、ひきこもり経験を持つ在宅ワーカーに「ミレルン」の操作を委託。雇用の多様性拡大にも寄与できるとする。
今後、展示場への「ミレルン」の導入を増やし、リモート接客や無人内覧体験をより多くの顧客に提供していく。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。