国土交通省は7月13日、積水化学工業が製造・新築した住宅の一部が、住宅性能評価書に記載された性能に適合していないことが判明したと発表した。34戸が本来の性能を満たしていなかった。
具体的には、省エネルギー対策等級で「低放射複層ガラス」とすべきところを、実際には「普通複層ガラス」が使われていたほか、劣化対策等級で等級3のK3相当以上の防腐・防蟻処理とするところを、等級2の処理が施されていた。工場に対する生産指示のミスが原因という。
国交省は、不適合住宅34戸について、必要な改修などを速やかに実施するよう求めると同時に、再発防止策が十分に講じられるまで設計図書の省略などの特例措置の適用停止を指導した。
また、プレハブ住宅で型式住宅部分等製造者としての認証を受けているすべての企業に対し、品質管理体制について点検するよう指示し、定期的に立入検査を実施していく。
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