ブランディングテクノロジー(東京都渋谷区)はこのほど、自分の居住用に注文住宅(セミオーダー含む)を購入をしたことのある人を対象に実施した「住宅購入についての調査」の結果を発表した。有効回答は1112人。それによると、2021年の住宅購入者の約40%が「検討期間が半年以内」と回答し、2010年以降最も多くなった。一方、これまでトップだった「1年~2年」は約20%に減少。コロナ以前と比較して住宅購入の検討期間が短くなっている。インタビューでは「ウッドショック前で急いで契約した」という声もあった。
初めてモデルハウスに行こうと思った理由について聞いたところ、「住宅性能の体感」が増加。「イベントが開催されていた」「近くにあった」はわずかに減少した。「本当に暖房なしでも暖かいのか確認に行った」など、購入検討が明確な来場者が増加している。
住宅メーカーを選ぶ上で最も重視した点については、51%が「予算範囲内」と回答。次に「住宅性能」という結果になった。購入時期や、依頼先が「地元のビルダー・工務店」「大手ハウスメーカー」に関わらず、予算の範囲内であるかを最も重視していることがわかった。
同社は、コロナ禍でネット検索やSNSで自分で調べる人が増え、短期間で会社が選定可能になったと指摘。情報収集を行ってから、住宅性能を体感するためモデルハウスに来場する人が増加したとしている。また、予算重視で住宅メーカーを選ぶ傾向については、資材ショック・地価上昇・コロナ禍による経済的不安が関連していると分析。コロナ前後で、住宅購入者の購買行動が変化しているとした。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。