アイジー工業(山形県東根市)は6月1日、フラットデザインが特徴のアイジーサイディング「SP-ガルボウ」を新発売した。縦リブ形状で、屋根と壁の一体感を出すことができるデザイン性に優れた金属サイディング。最大8mの長尺スパンなので継ぎ目のないスタイリッシュな外観に仕上げることができる。
機能面では、表面材に従来のガルバリウム鋼板にマグネシウムとシリコンを加えることで極めて高い耐久性を実現した。製品保証は、通常のガルバリウム鋼板品は赤さび10年、穴あき10年だが、SP-ガルボウは赤さび15年、穴あき25年の長期保証を付保。
施工性にも優れる。ガルバリウム鋼板+断熱材+アルミライナー紙の一体型で、重さも一般的な窯業系サイディングと比べて約1/3と軽量。これにより、一人でも短時間で施工できるという。鋼板のみだと歪みや波打ちが発生するが、断熱材を裏打ちすることでこれらも解消した。断熱材にはポリイソシアヌレートフォームを使用し、0.42m2K/Wの断熱性能も確保している。
カラーバリエーションはブラック系、ブラウン系、ブルー系、ガンメタ系、ホワイト系の5色。厚25×幅334(働き幅300)×長4000mm。設計価格2万9100円/坪(税別)。
アイジーサイディングは、昨秋以降の焼付けフッ素樹脂塗装の世界的な供給不足により、フッ素樹脂塗装鋼板の供給量が半分に激減するという事態に陥ったことから欠品を起こした。同社は供給が不安定なフッ素樹脂塗装からポリエステル樹脂塗装に変えることで、全社を挙げて商品の安定供給を図った。今回、一部を除き全面的にポリエステル樹脂塗装への移行が完了。新製品のSP-ガルボウもポリエステル樹脂塗装。フッ素樹脂塗装と品質的にほぼ同等という。
6月1日、都内で新商品発表会を行った高光克典社長は、初年度18万坪と掲げた販売目標について、「新商品としては極めて高い目標だが、必ず達成してヒット商品に育てたい」と意気込みを語った。
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