積水化学工業(大阪市)住宅カンパニーは5月24日、職人不足や高齢化などに対応するため、セキスイハイムの生産工場において、鉄骨構造体生産工程の自動化率を2025年度に90%、2030年度に95%を目指すと発表した。2022年度は85%を達成する見込み。
セキスイハイムの住宅生産工場では、溶接自動化や部材搬送ロボットなどを順次導入するなど、生産工程の自動化を推進している。天井フレームの組立自動化なども進め、主要な構造体生産工程を全て自動化する予定で、マザー工場である東京事業所(埼玉県蓮田市)では、2021年5月にユニット構造体自動組立設備を導入。大型溶接ロボット12台、部材搬送ロボット2台を導入するとともに、生産ラインを2系統から1系統に再構築した。これにより、4月の生産性が2020年比で15%向上、15人工相当の工数削減を実現したという。
今後、部材供給ハンドリング技術の開発や内外装や仕上げ工程の自動化拡大など、鉄骨住宅を生産する全7工場でさらなる生産性向上を進める。2030年には2020年比の生産性向上率を30%まで拡大、全工場で合わせて生産ライン組立人員約100人工相当の工数削減を目指すとしている。
そのほか、検査・記録の自動化・デジタル化で、品質管理の効率化、ウェブカメラによる遠隔見守りとAI分析による未然防止型の安全管理システムの構築も目指す。
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