株式会社HATA ホーム[埼玉県日高市]
今回は埼玉県日高市で活動するHATAホームの畠山博さんを紹介する。
塗装工から大工、現場監督を経て独立した経歴を生かしたリフォーム工事に加えて、最近は高性能住宅も手掛けている。
※この記事は、新建ハウジングの人気連載「最少人数で生き残る nano(ナノ)工務店の経営術」(2022年5月20日号掲載)をデジタル配信用に再編集したものです。
畠山さんは大工の子どもとして育ち、高校卒業後に地元を離れて千葉県の1人親方の塗装店に入社。塗り替えのほか外構や水周りなどのリフォームも多かったことから、畠山さんは自然と多能工の技術を身に付けた。
5年後、畠山さんは地元に戻って父親の仕事を手伝う。そのなかで同じ歳の腕のよい大工と知り合い、親しくなる。そして25歳から4年間、その大工の下で働く。仕事を通じて現場の段取りや墨付けと刻み、和室造作などの技術を吸収した。
30歳のときに畠山さんは大工として独立。その2年後、一緒にやっていた大工から「工務店を立ち上げたが、人手が足りないので来てほしい」と誘われた。畠山さんは社員となり、現場監督を担当。基礎など木工事以外の各種工事の施工方法を学び、工程や資材、予算管理の手法を身に付けた。
監督の仕事はストレスが多い。建て主のクレーム対応で会社と板挟みになることもある。仕事に忙殺されるなか、畠山さんは疲弊していった。入社から5年後、会社を辞めて再び自営の大工になった。
大工、監督を経て独立。4年後に法人化
大工に戻るとすぐに職人仲間から声が掛かった。なかにはリフォームの仕事もあり、畠山さんが大工兼監督として職人をまとめた。塗装や外構の工事に長けていたこともあり、リフォームの依頼は増えていった。
4年が過ぎ、個人ではこなせない仕事量になった・・・
【残り2151文字、写真15点、矩計図1点、表1点】
この記事は、新建ハウジング2020年5月20日号(8~9面)に掲載しています。
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