プレハブ建築協会(会長=堀内容介・積水ハウス副会長)はこのほど、2020年に入居した住まい手を対象にした2021年度「信頼される住まいづくり」アンケートの調査結果をまとめた。住宅に対する満足度は95%と、高評価を得た一方で、営業担当者に対する評価が契約段階をピークに下がっていく実態も見えた。
調査は今回で28回目。協会会員9社でマイホームを新築し、2020年に入居(居住歴は平均1年)した1200人を対象にアンケートを郵送し、636人から回答を得た(有効回収率53.0%)。
メーカーの選定理由は、「安心できる会社だった」が65%で最も多く、次いで「品質・性能が優れていた」59%、「営業担当者の説明に納得できた」48%の順。住宅に対しての満足度は「とても満足」+「満足」+「まあ満足」合計で95%となった。
営業担当者の評価は、「総合評価」では「とても満足」+「満足」+「まあ満足」合計で95%。項目別に見ると「人柄・営業態度」は、〈とても満足〉が62%で一番高い。一方、「住まいづくりに関する知識」と「説明やアドバイス」については、〈とても満足〉の割合が50%以下だった。ただ、いずれも改善傾向にあるとしている。
段階毎の対応について見ると、「契約段階」をピークに、設計~工事~入居後、徐々に評価が低下する傾向が見られた。高評価を維持するためには「契約後のフォローが課題」だと指摘している。
役に立ったアドバイスとしては「商品の特徴」が68%と最も多く、次いで「間取り等のプラン内容」54%、「資金やローン」 53%の順。営業担当者に期待することは、「迅速に対応してくれる」59%、「報告・連絡・相談を密にしてくれる」49%、「分かりやすく説明してくれる」49%などとなっている。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。