N.style建築工房(愛知県名古屋市)は“木のマンションリノベーション”を専門とする工務店だ。
新築中心の工務店で設計・施工の経験を積んだスタッフによる、技術力や専門知識を発揮した本質改善型のワンストップリノベーションは、他社とは全く異なる存在感を放つ。上質な住まいを手に入れるための「経済的な間口」を広げながら、ストックの持続可能性を高めていくことで三方よしのビジネスモデルを構築している。【取材・文:編集部 荒井隆大】
N.style建築工房は2016年、仲建設(愛知県名古屋市)の子会社として設立された。取締役で設計担当の仲田哲也さんも、もともとは仲建設に勤めていた。
当時、仲建設では新たな事業を模索していた。そこに現れたのが小谷和也さん(マスタープラン一級建築士事務所)。小谷さん設計のマンションリノベに携わったことで「木の家をつくる工務店がマンションをリノベーションする」という選択肢が浮上した。
議論の結果、事業部をつくったりするのではなく、子会社を設立することに。現場監督の猪飼昭彦さんが社長に就き、仲田さんも取締役に就任。3年後には仲建設から独立した。
マンションでも工務店の技術は光る
マンションリノベ市場には、表層だけの改修をリノベーションと謳う会社も多いが、仲田さんは「温熱環境」と「遮音」の2つが、工務店の強みになると説く。・・・・・
この記事は最新号『新建ハウジング5月20日号 20面』に掲載しています。
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