天野保建築(山梨県富士吉田市)は4月、HEAT20・G3超(省エネ基準の地域区分4)の断熱性能を備え、同社の事務所と代表の天野洋平さんの自邸を兼ねるモデルハウスを完成させた。
これにより今後は、隣接地にあり、規格型高性能住宅のモデルタイプとして施工した、G3に近い性能を持つオーナー邸とあわせて、高性能住宅の体感装置・情報発信拠点として活用する。
資材価格の高騰などにより住宅の高額化が加速するなかで、価格4000万円オーバーの注文住宅、3000万円前後の規格型住宅と販売(受注)チャンネルを複層化することにより、性能・デザイン・自然素材へのこだわりを貫きながら、地域のつくり手として高性能住宅に対する幅広いニーズに応えていきたい考えだ。
性能・デザイン・素材の全てにこだわり
地域のつくり手として幅広い“高性能ニーズ”に応える
天野保建築(山梨県富士吉田市)の木造2階建て・延べ床面積35坪の新モデルハウス「木の窓から富士を眺める家」は、文字通り2階LDKから富士山を一望できる。UA値は0.20W/m2K、C値0.3cm2/m2で、耐震等級3(許容応力度計算)の基本性能を備え、開口部には全てトリプルガラスの木製サッシ(佐藤の窓)を用いた。全熱交換型換気システム(ガデリウス)と10畳用ダクトエアコン(ダイキン)を組み合わせて全館空調(冷暖房)を行う。シミュレーションによると、年間の冷暖房費は2万3000円だ。6kWの太陽光発電設備を搭載している。
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