クリエイト礼文(山形市)はこのほど、今年度から2024年度までの中期経営計画を発表し、その具体的な中身を公表した。大場友和社長は、中長期的に目指す姿を「イノベーションと新しいチームデザインへのチャレンジ」と設定。工程の平準化、品質向上、働き方改革などを推し進め、棟数重視から脱却し、利益重視型への転換を宣言した。既存事業の進化と新たな事業に向けた取り組みも行い、2024年度に売上高68.8億円、営業利益4億円を目指す。
不動産事業ではM&Aも視野に入れながら仙台と庄内地方への進出を図る。既存事業と連携して賃貸・売買事業を強化する考えだ。賃貸では、単身向けのアパート市場のシェア拡大を狙い、家具・家電付きアパート商品「ユニテラス」を収益商品として確立させるとした。
FC事業では、新たな商品として、同社が建築・リフォーム事業と不動産事業で培ってきた経験と実績を生かしたユニテハウスのワンストップ型分譲住宅を提供する。加盟店の収益力向上のために、eラーニングを用いた教育プログラムや直接工務技能指導などにより、加盟メリットの最大化も図っていく。また、住宅商品・販売ノウハウをサブスクリプション化する新たなFCシステムを構築し、新規加盟店も増やしていくとした。将来的には「ユニテラス」のFC展開も見据える。
また、新しいチームデザインとして「ダイバーシティ&インクルージョン」を掲げ、多様な人材・価値観が発揮できる企業文化を目指し、社内の働き方改革も進める。
カーボンニュートラルに向けた取り組みも加速させる。木材の地産地消、現場管理の遠隔化による建築時のCO2排出削減、住宅省エネ性能の向上など、環境問題、社会問題の解決に向けた取り組みも併せて推進していくとした。
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