大和ハウス工業(大阪市)が5月13日発表した2022年3月期決算は、過去最高となる売上高4兆4395億円(前期比7.6%増)、営業利益3832億円(前期比7.3%増)で、2期ぶりの増収増益となった。経常利益は3762億円(前期比11.4%増)、純利益は2252億円(前期比15.5%増)。
米国での戸建て住宅事業や、国内の賃貸住宅管理事業が堅調に推移したことに加え、物流施設を中心に開発物件売却が順調に進捗し、業績に寄与した。
戸建て住宅事業は、売上高が前年同期比21.5%増の6268億円(内、海外は2935億円)、営業利益が36.2%増の297億円となった。
ニューノーマル対応では、新しいニーズをいち早く取り込み、2021年4月に最高級戸建て住宅商品「Wood Residence MARE-希-(マレ)」を発売。また、テレワーク対応商品や家族で家事をシェアできる「家事シェアハウス」など、社会や生活の変化をとらえた多数の商品と住まい方を積極的に提案した。オンライン面談を増やし、Webサイト上で楽しく簡単に家づくりを体験でき「Lifegenic(ライフジェニック)」など、デジタル化も進めた。リフォームや、自宅の住み替え・売却、家族の住まい探しや家具の提案なども行った。
2023年3月期は、戸建て住宅事業で売上高13.4%増の8900億円、営業利益30.3%増の500億円を見込む。グループ全体では、売上高4兆5800億円、営業利益3500億円と引き続き増収増益を目指す。
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