松尾和也さん流エコハウス設計メソッドを毎月10日号でお届けする本連載。今回は、エネルギーコストが急激に上昇する中における、太陽光発電の優位性を解説します。
ガス、石炭、石油自体の価格上昇。さらに見たことがないペースで進む円安によって異常ともいえるスピードで電気代が上昇しています(ガス代も上昇していますが、今回は電気に絞ります)。
基本単価はそれほど上がっていないのですが、それに付加する形で計算される「燃料費調整額」が猛スピードで上昇しているからです。2009年から2022年までのデータを振り返ると、高い時はプラス2円、安い時はマイナス3円というレンジで動いてきました。ところが、この原稿を書いている2022年4月22日現在で確認できる最新データは、2022年3月分で2.7円と過去最高値を更新しています。
燃料費調整額はガス、石油、石炭の価格に少し遅れて追従します。今、これらの化石燃料の価格は猛烈に上昇しています。特に、その中心を成しているガスの価格は下のグラフのような上昇を辿っています。
東京大学の前先生が考案された、LNG単価から燃料費調整額を推測する近似式があります。それに基づいて2022年4月22日現在で入手できる最新のLNG単価18.03ドル、および為替レート128.72円で計算してみました。その結果はなんと・・・・
この記事は定期購読者限定の記事です。続きは、『新建ハウジング2021年5月10日号 13面』に掲載しています。
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