地域新電力の設立から運営支援と電力を通じた地域コミュニティづくりをサポートするみやまパワーHD(福岡県みやま市)はこのほど、徳島市の市民団体である一般社団法人あわエナジーと連携し、住宅用太陽光パネルの初期投資0円設置事業「おひさま・さんさんプロジェクト」を行うと発表した。5月中旬に営業を開始し、2022年度に一般家庭50世帯への設置をめざす。
同プロジェクトは、徳島での取り組みとして、あわエナジーと電力供給元である新電力会社TERA Energy(テラエナジー、京都市)との連携により実施。家主が太陽光パネルを10年契約で自宅屋根に初期投資0円で設置し、毎月定額のサービス利用料金を支払うというもの。パネル設置後は、太陽光で発電した電気を自家消費し、足りない分は購入、余った分は固定価格買取制度(FIT制度)を利用して電力会社に販売する。売電収入は家主が受け取り、小売電気事業者はサービス利用料金でパネルや工事費などの初期投資を回収する。FIT制度が利用できるのは10年間の契約期間中で、契約終了後は家主にパネルが無償譲渡される。初期投資0円の基本プランのほか、初期費用を設定して月額利用料金を抑えるプランも用意。オプションとして、蓄電池設備の付帯モデルも選択できる。
みやまパワーHDは、太陽光パネルの初期投資0円設置モデルの提供を通じ、地域の脱炭素化を支援するとしている。なお同モデルは、沖縄県、鹿児島県、静岡県でも取り組んでいる。
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