家庭用エアコンを活用した全館空調システム「comfort(コンフォート)24」を供給するシステック環境研究所(東京都杉並区)は、アキレス、YKK AP、日本住環境の3社と共同で、工務店の全館空調導入を支援するプロジェクトを展開している。全館空調に求められる躯体の断熱・省エネ性を、中小工務店が担保できるよう、断熱材、開口部、換気の専門メーカーと連携し、高まる全館空調のニーズに応えていく。
同プロジェクトは「全館空調の6要素」である断熱、開口部、気密、換気、空調(設計、システム)、計測(気密測定、温湿度の測定など)を、同社を含む4社のコンソーシアムで、一体的に工務店の家づくりを支援していくもの。同社は空調と計測を受け持つ。
断熱はアキレスが、高気密化や施工性に貢献する硬質ウレタンフォーム断熱材「キューワンボード」で支援する。YKK APは、壁などの断熱性を踏まえて最適な開口部仕様の提案も行う。換気は、日本住環境のダクト式第三種換気システム「ルフロ400」を採用する。
空調と性能向上の相乗効果狙う
全館空調の導入には一定の断熱・気密性能が必要だ。コンフォート24もZEHの強化外皮基準相当の躯体性能を最低基準としている。同社も、近年は空調設計と同時に・・・
⇒ この記事は、最新号「新建ハウジング5月10日号」(2022年5月10日発行)12面に掲載しています。
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