LIXIL(東京都江東区)と法政大学(東京都千代田区)は、“呼吸するオフィス”をコンセプトに設計されたLIXILの社屋HOSHI棟において、室内環境の実測調査及び執務者を対象としたアンケート調査を行い、空調と自然換気を組み合わせた「ハイブリッド換気」による執務者への知的生産性などへの影響を評価した。
HOSHI棟に搭載されているのは、ハイブリッド環境制御システム「Segel E-Control system」。外部と内部の環境から、リアルタイムに快適指数を解析し、空調、窓を自動制御する。
分析の結果、春季にハイブリッド換気を行ったところ、通常の空調制御実施時と比較して最大70.6%の空調の電力消費量の削減効果があったという。また、空気を新鮮に感じる執務者の割合が増加し、知的生産性が約9.1%向上した。CO2濃度の低下などが生産性の向上に寄与した可能性があるとする。
調査実施期間は、2021年5月22日~6月4日。
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