大東建託グループの大東建託リーシング(東京都港区)は、関東エリアの1都7県において戸建買取リノベ再販事業「Reコダテ(リコダテ)」を5月から開始した。
同事業は、グループの賃貸事業領域において独自に保有する顧客基盤やネットワーク、仲介力などを活用し、買い取った中古戸建て住宅をリフォーム・リノベーションして、高品質・低価格で販売するもの。同社はグループの事業領域の拡大に伴い、同事業を2021年4月から試行運用しており、今回本格運用を開始する。
買取りは、お部屋探しサイト「いい部屋ネット」や入居者向けプラットフォーム「ruum(ルーム)」、不動産会社向けプラットフォーム「DK PORTAL(ディーケーポータル)」などを活用。賃貸事業領域の独自ネットワークによる集客力を生かして再販売を行う。同事業によって、売主は住宅履歴情報に基づく納得性の高い買取価格と早期の現金化が可能となり、買主は高品質な中古戸建て住宅が購入可能となる。対象は、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県。
今後、同社店舗や協力不動産会社、ベンチャー企業との協業も検討していく。今年度の買取り、販売目標は30棟。
近年、新築住宅の価格高止まりなどを背景に中古住宅への需要が高まっていることから、同社では賃貸への入居割合が少なくなる40歳代以降をメインターゲットにした事業スキーム構築。同事業を通じ、持ち家志向の顧客に低価格・高品質な中古戸建住宅を提供することで、グループの事業領域拡大を目指す。また、同事業では空き家も買取対象としており、住宅の再生と良質な住宅ストックの提供によって、社会課題の解決や社会の持続可能性の向上に貢献するとしている。
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