経済産業省は4月20日、関西電力から中部近畿産業保安監督部近畿支部に対して、京都府内で発生した都市ガスの爆発火災事故(死亡2人、負傷1人)について報告があったことについて公表した。事故を受け経産省は、ガス臭いと感じた際に「すぐガス事業者に連絡する」といったことをはじめ、実行すべき項目を挙げ、注意喚起している。
事故は3月17日に発生したが、その時点では都市ガスに起因する事故であるかどうか不明だった。その後、地元の消防・警察関係者や製品評価技術基盤機構、事故に関連する事業者等で行われた原因調査の結果、ソフトコード(迅速継ぎ手あり)が外れかけた状態となったためにガスが漏えいした可能性があると判断されたことから、ガス事業法に基づき、関電が4月15日に報告したとしている。
事故は3月17日の午前11時04分頃に京都府内の集合集宅で発生。居住者2人が死亡し、他の住宅の居住者1人が負傷した。家屋損壊とその他物損も生じた。原因は、何らかの要因でソフトコードがガス栓か消費機器から外れかけた状態となったために、ガスが漏えいした可能性があると推定されている。
経産省の注意喚起では、ガス臭いと感じたら、▽すぐガス事業者に連絡、▽ガス栓やメーターガス栓を閉める、▽使用中の火気は全部消す、▽火気は絶対に使用しない、▽着火源となる換気扇、電灯等のスイッチに絶対に手を触れない、▽窓や戸を大きく開ける――などの項目を挙げた。
また、「ガス機器を使用中に異常を感じた場合は、すぐにガス事業者またはガス機器メーカーへ連絡する」ことや、「『ガス漏れ』『不完全燃焼によって発生した一酸化炭素』を検知できる警報器(ガス・CO警報器)の設置」を勧めている。
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