厚生労働省は4月26日、ホームレスの実態に関する全国調査(概数調査)の結果を公表した。確認されたホームレス数は3448人(男性3187人、女性162人、不明99人)で、前年度から376人減少した。ホームレスが確認された地方公共団体は、246市区町村で、前年度から4市区町村減少。都道府県別で最も多かったのは大阪府(966人)で、東京都(770人)、神奈川県(536人)と続く。
調査は今年1月に実施。ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法で規定するホームレス(都市公園、河川、道路、駅舎その他の施設を故なく起居の場所とし、日常生活を営んでいる者)を対象に、市区町村による巡回での目視調査で行った(目視のため防寒具を着込んだ状態等で性別が確認できない場合に、性別を「不明」としている)。
都道府県別では、35都道府県でホームレスを確認。前年調査との比較では、26都道府県で計409人減少、11府県で計33人増加、10県が同数だった。減少数は、神奈川県(151人減)、東京都(92人減)、兵庫県(25人減)で多かった。
東京23区と指定都市のホームレス数は合計2737人で、全国のホームレス数の8割弱を占めた。前年調査より263人減少。東京23区で97人減、横浜市93人減、川崎市21人減などとなっている。中核市は合計224人で、前年調査と比較すると68人減少。久留米市15人減、尼崎市14人減、高崎市8人減などとなっている。
起居別場所の状況(表5)については、いずれの場所で減少。各場所の割合は、前年度から大きな変化は見られなかった(「都市公園」24.6%、「河川」24.0%、「道路」21.3%、「駅舎」5.7%、「その他施設」24.3%)。
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