石膏ボードなど建築資材を製造・販売するチヨダウーテ(三重県三重郡)は4月25日、筆頭株主でドイツ建材大手のクナウフグループが、東証スタンダードに上場するチヨダ株のTOB(株式公開買い付け)を開始すると発表した。
クナウフはチヨダ株の45.28%を持つ筆頭株主だが、TOBを通じて全株を取得し、完全子会社化を目指す。その後チヨダには創業家の資産管理会社の平田興産が25%出資する。
TOBが成立すれば、チヨダの上場は廃止となる。チヨダもクナウフによるTOBに賛同している。
ともに石膏ボードを手がけるチヨダとクナウフは、2006年に資本・業務提携を開始し、生産技術などで協力してきた。日本国内の石膏ボード市場は、人口減少に伴い縮小することが見込まれている。そのため、完全子会社化により、クナウフの原料調達網を活かして価格競争力を高めるほか、石膏ボード事業の一体運営なども目指す。
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