国土交通省が4月28日発表した3月の新設住宅着工戸数は、前年同月比6.0%増の7万6120戸だった。持家は減少したが、貸家と分譲住宅が増加し、全体では13カ月連続の増加となった。季節調整済年率換算値は前月比6.3%増の92.7万戸。
持家は前年同月比9.4%減の2万246戸で、4カ月連続の減少となった。水準としては過去10年間で最低となった。昨年8月~9月にかけて発出された緊急事態宣言で住宅展示場集客が減少したことが後を引いており、着工に大きく影響した。一方で、分譲一戸建て住宅は同9.9%増の1万2439戸で11ヵ月連続の増加と好調。過去10年間でみても最も高い水準で推移した。各事業者が土地の仕入れを増やしており、販売につながっているとみられる。
貸家は18.6%増の3万2305戸で13カ月連続の増加。分譲住宅(マンションと戸建て)は、6.0%増の2万3144戸で2カ月連続の増加。マンションは2.2%増の1万618戸だった。
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