今回は山口市の重黒木建築・家具工房の取り組みを紹介する。
名前の通り、建築と家具の「二刀流」で丁寧につくり込んだ空間を手掛け、評価を得ている。
※この記事は、最少人数で安定した受注を得ている工務店を取材し、経営手法や人気の秘密を探る新建ハウジングの人気連載「n(ナノ)工務店の経営術」の中から、2020年9月20日号・Vol.27をデジタル配信用に再編集したもので、掲載内容は取材時のものです。
重黒木孝治さんは重黒木建築・家具工房の代表で現在52歳。大工であり家具職人でもある。この業界に入ったのは30歳近くなってからだ。
重黒木さんは熊本大学卒業後、地方新聞社に記者として入社。6年間勤めた後、木材の器をつくる会社に転職した。1つのことを追求する仕事がしたいと考えたためだ。重黒木さんは子どものころから木材が好きで、ものづくりに興味をもっていた。
転職先は島根県にある従業員数名の小さな会社。地元の木を使った器づくりをしていた。重黒木さんの仕事内容はNCルータのオペレーション。スイッチを入れれば加工は自動的に行われる。職人技能を身に着けたいと思っていた重黒木さんはこの職場に見切りを付け、1年後に退職した。
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