ウッドデッキを食事や子どもを遊ばせる場所として活用するには、内外とのつながりやウッドデッキ内の設えなど考慮すべき点が多い。街なかで活用頻度の高いウッドデッキとするための設計の勘所について、あすなろ建築工房(神奈川県横浜市)代表の関尾英隆さんに取材した。
日が当たらない庭に人は出て行かない。ウッドデッキを設ける際には日当たりの確保が大前提だ。アウトドア的な遊びをするなら庭も必要だ。それを考えると敷地面積40坪以上、南面に7m以上の空きがほしい。庭がなくてもよければ35坪でも成立するが、この場合も隣家から7m以上の空きは必須だ。7mの空きがあると日射取得と道路や隣地からの適度な視線の遮蔽が可能になる。
30坪以下の狭小敷地の場合、隣家が迫り、前述の条件は満たせない。この場合は2階にLDKを配置し、LDKとつながるバルコニーを設ける。密集地でも2階は隣家からの空きが確保しやすいので、開放的なバルコニーとすることが可能だ。
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