発信することが正しい
たとえばあなたがひそかに旨い醤油ラーメンに人生を賭けているとします。でも看板にはただラーメン屋としか書かれておらず、一応他の種類のラーメンも作っている。
そこに豚骨ラーメンが好きなお客様がやって来て「ここの豚骨ラーメンは今ひとつ」とネット上で評価されたら、あなたも不本意でしょうがお客様も不運です。
あなたにとってベストのお客様を呼ぶためには、あなたが自分のことを発信することが必要不可欠なのです。それがあなたとお客さま、双方の幸福につながります。
何度も言いますが、基準は主観で良いのです。思い込みで良い。お客様に「これが得意」と伝える。新聞広告でも、ブログでも、セミナーでも、手段はなんでもいいのです。とにかく伝える。方法も何でも良いのです。
お金がないなら、お手製のチラシをポスティングしたり、ブログを毎日書くのも良いでしょう。間違いないのは、あなたが黙っていたら、お客様があなたのことを知ることはない、ということです。
今のお客様は、表現しない人は何もしてない人と思っています。なぜなら、建築のユーザーとしてはアマチュアで、消費者としてはプロだからです。
彼らは、提示された情報の判断は出来ますが、当然発信された情報しか判断できません。発信されていない情報は、存在しないのです。黙って良い仕事をしていても、仕事そのものを見て判断してはくれません。できないのです。だから声を上げない人は「透明人間」なのです。
自家用車とインターネットの普及に伴って、一昔前に比べて、商圏は広がりました。具体的には、工務店であれば車移動で2時間くらいが自分の商圏と考えることが出来ます。
東京なら車で15分の距離でも数万件の潜在顧客が存在しますが、地方都市なら効率を考えると、高速道路を使わないで車で1時間以内でいける範囲がベストです。
その中で、あなたはどの「一番」になりますか?
藤本 修(ふじもと・おさむ)
大手ハウスメーカーの営業などを経て香川県で工務店アンビエントホームを起業。その後そのノウハウを提供する「アンビエ ントホームネットワーク」を設立。さらに顧客管理 システムを外販するCRMを立ち上げた。現在は工務店の指導・講演で飛びまわる。
抜粋を新建ハウジングプラスワン2012年7月号に掲載しています。
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