ホクシンハウス(長野県長野市)は、発売から34年となる高効率エアコン1台で全館空調するシステム「FB工法」(独自特許技術)について初のフルリニューアルを行い、これまで床下に設置していたエアコンを、2階に設ける空調室(1畳)に設置することにした。これまで床下に設置したエアコンの暖冷風を壁体内の通気層に循環させていたシステムを全面的に刷新し、空調室の計8台の送風ファンからダクトを通じて天井・床下の壁体内の通気層空間に暖冷風を送り込む方式に変えた。
同社は、従来型のシステムについて「エアコンから吹き出す風を頼りにするため温度ムラが発生するケースがあった」とし、「新システムでは、省エネ性は維持しながら、より効果的な冷暖房が可能になる」と説明する。
寒冷な長野県でも省エネで暖かく快適に過ごせる家づくりを掲げる同社は、FB工法を武器に累計4000棟の実績を積み重ねてきた。これまでにグッドデザイン賞やハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー賞、2020年度省エネ大賞(資源エネルギー長官賞)などを受賞している。
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