家づくりの方向転換
パッシブハウスに出会って以来、良将さんは、パッシブハウス・ジャパン東北支部が開催するセミナーに頻繁に参加するようになった。そこで出会う講師や参加メンバー、建材設備メーカー担当者との交流によって、「もともとQ値、C値もわからなかった」ところから設計施工の知識を蓄えていった。それまで使っていたCADソフト「ARCHITREND」(福井コンピュータアーキテクト)のオプションで温熱計算機能を導入し、計算方法を学び始めた。3~4週間かけて、顧客向けの計算・プレゼンの流れを身に付けた。
トリプルガラス窓、付加断熱、第一種換気、基礎断熱などは、これまで自分たちが扱ったことがなかった仕様。温熱計算ソフトを使って採用前後のシミュレーションを比較し、冷暖房費削減の効果などのコストを算出し、「こんな仕様があるので、ぜひやってみたい」と施主に説明するところからのスタートだった。
![](https://www.s-housing.jp/wp-content/uploads/2021/04/cf813e4beae7a7f7c5c7f9887eaf1a1b-640x225.jpg)
左:「福島パッシブハウス」の付加断熱施工風景。断熱材は各種組み合わせ、壁に360mm、屋根に400mm、基礎に240mm施工する。 右:「福島パッシブハウス」の気密施工の施工風景。C値=0.1が標準に、0.2以上は修正工事が入る徹底ぶり。施工精度は日々進化している
⇒ 続きは、『新建ハウジング別冊・ワンテーママガジン2021年4月号 暮らしをアップデートする高性能住宅』(2021年3月30日発行)P28~31に掲載しています。
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