パナソニック ハウジングソリューションズ(大阪府門真市)は、新しいキッチンブランド「Caresa(カレサ)」を立ち上げた。暮らし方の多様化が加速する中、インテリアにこだわり、キッチンもインテリアや家具として選ぶ生活者が顕在化しているとして、その一定層にアプローチするブランドに位置付ける。パナソニックが企画・製造を、家具、テキスタイル、インテリア小物全般の輸入販売などを手掛け、ライフスタイル提案に長けるアクタス(東京都新宿区)が販売・施工を担当する。デザインにはプロダクトデザイナーの深澤直人氏を起用し、3者の共創プロジェクトとして市場の拡大を図っていく。新ブランドは、6月2日にオープンするアクタス新宿店「キッチンショールーム」にて、展示・販売活動をスタートし、アクタスでは、5年後に10億円の販売目標を掲げる。
「キッチンは使わない時間の方が長い。だからこそ、その使わない時間のキッチンにはインテリア性が必要。極限まで要素を削ぎ落し、シンプルで美しい佇まいは、まるで”彫刻のようなシルエット”。まさにインテリア家具として存在する」(パナソニック担当者)というキッチンは、扉の柄をつなげることで「面」としての美しさを引き出した。隅やフチも端正に納め、機器も空間に溶け込むようにビルトインした。また作業性や清掃性とも両立。作業スペースには一段下がったデッキ部を設け、水が広がらずに快適に調理や清掃ができるよう設計した。
キッチンを使い終わって1日を終えた時、生活感をなくしキッチンをきれいな状態に戻す”キッチンリセット”が注目されているという。「キッチンを使い終わったら蓋を閉めてリセットできる。翌日また新たな1日を気持ちよく始められるキッチン」(同)と話す。
サイズはW2610・D730・H860(mm)。カウンタートップの素材(色柄)は、クォーツストーン・マルキーナブラック・レユールホワイト・フロストホワイトの4柄を取りそろえる。希望小売価格は約430万円~(キッチン部のみ)。
パナソニック ハウジングソリューションズは4月1日、パナソニックが持株会社制へと移行したのに伴い、それまでの一事業部(ハウジングシステム事業部)からパナソニック ハウジングソリューションズ株式会社となった。事業領域は、これまでの事業領域をベースにしながら、より総合的に、また環境にも配慮しながら、暮らしに関わる商材をトータルにとらえた空間提案に力を入れていく。
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