トクラス(浜松市)は、成型・加工の自由度が高い木質基材の建築材料「TENOR-W(テノールW)」を開発。住宅のほか、ホテル・店舗内装分野に向けた展開を始める。
TENOR(テノール)シリーズは、人造大理石素材の基材に樹脂を複層的に塗布して加熱硬化することで、多様な質感と機能性を付加できる同社の独自技術。奥行感のある意匠性と、耐傷・耐汚染といった機能性により、キッチンカウンターとして2020年グッドデザイン賞を受賞している。
今回、木質基材でありながら従来と同等の意匠性をもつテノールWを開発(特許出願中)。従来品に比べて石油由来の樹脂使用量を約70%削減し、約50%軽量化したことで、輸送にかかるエネルギーと環境負荷の低減に貢献できるとする。
また、基材を成型する際の金型が不要で加工の自由度が高いため、コストを抑えて汎用的な使い方が可能。洗面台カウンターでの使用を想定した耐水性・耐湿性を備え、用途に応じた機能付加にも対応する。
5月25・26日に東京都立産業貿易センター浜松町館で開催される「BAMBOO EXPO17」に出展予定。
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