NTTアーバンソリューションズ(東京都千代田区)、NTTファシリティーズ(東京都港区)、NTT都市開発(東京都千代田区)、NTTコミュニケーションズ(NTT Com、東京都千代田区)、アズビル(東京都千代田区)、ダイキン工業(大阪市)の6社はこのほど、空調制御に関する協業契約を締結したと発表した。
これにより、各社の技術や知見を掛け合わせ、新築・既存を問わずビルや施設にスムーズに導入できる空調制御分野におけるグリーントランスフォーメーションソリューション(GXソリューション)を確立し、オフィスビルなど大規模施設のCO2排出量を削減し、社会全体のカーボンニュートラル実現に貢献するという。
同協業では、人流や快適性、エネルギーの予測をもとにAIが空調運転シナリオを算出。NTTグループ所有のビル・施設でGXソリューションの実証を行い、新築・既存ビルに導入しやすい手法を構築する。その後は、NTTグループ所有のビルや施設に加え、NTTグループ外の企業が保有する全国の大規模ビル・施設1万棟へのGXソリューションの導入・展開をめざす。
都内の延床面積10万m2を超えるビルは、オフィスや商業施設などをもつ複合施設であることが多く、GXソリューションを導入することで、エネルギー消費量を約150~350万kWh/年(電力量換算値)、CO2排出量を約700~1600t/年削減できると試算する。また、GXソリューションを建築物の省エネ性能に関する認証制度に対応させ、普及・拡大に取り組む。
NTTアーバンソリューションズ・NTT都市開発は、自社が保有するアセットにおけるGXソリューションの確立・導入、環境整備などの準備を実施。NTTファシリティーズ、NTT Com、アズビル、ダイキン工業は、ビル運用技術や空調制御ノウハウの提供によるGXソリューションの確立、展開を行っていく。
今後は、さまざまな技術を持つパートナー企業の参画を広く募集し、国内だけでなく、海外のビル・施設へも導入し、グローバル展開も進める。空調制御分野だけでなく、エネルギーの可視化など顧客のGXソリューションに資するさまざまなソリューションを提供し、社会全体のカーボンニュートラル実現に貢献するとしている。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。