国土交通省は6月28日、不動産流通市場の活性化に向けた具体策をまとめた「不動産流通市場活性化フォーラム」の提言を公表した。提言では、不動産情報の整備・蓄積と事業者間連携や中小不動産業者の提案営業力の向上を活性化のポイントとして指摘。宅建業者のコンサルティング機能の向上に言及し、物件紹介と合わせたリフォーム提案などのワンストップ化などを進め、あわせて宅建業者の責任範囲も明確にしていくよう求めた。
具体的な改革の方向性として、◇物件情報の収集・履歴情報の蓄積・情報提供内容の充実◇物件調査・説明の対応強化◇契約前のリフォーム提案の充実◇契約時の価格の妥当性確認方法の充実◇引き渡しのアフターサービス・保証(瑕疵保険)の充実―を提示。インスペクションのルール設定や戸建て住宅の地盤履歴の統一化・標準化、住宅のエネルギー消費量、燃費基準の分かりやすい表示や数値化の検討など、情報提供の充実を図ることの重要性を強調している。
また、リフォーム事業者の質を上げるための方策として、優良リフォーム業者の格付け制度の検討も盛り込んだ。
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