設備を含めた全体の省エネ性能が優れた住宅事例を表彰する 「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」の 2021年受賞者が、このほど発表されました。
大賞を受賞した住まいのウチイケ(本社=北海道室蘭市、内池秀光社長)は、2度目の大賞受賞となり、北海道内の住宅事業者としては初。道内でも降雪量の少ないエリアで事業を展開する工務店として、 高断熱住宅だけでなく、ZEHの普及促進に取り組んでいます。
商品開発企画室室長の成田智昭さんは、開発にあたり「5~6kWの太陽光発電でゼロエネルギーを達成できる水準の住宅」を目指したといいます。北海道といっても、同社の商圏である胆振地方は、道内でも積雪量が少なく、太陽光発電が普及する余地は大きい。特に、本社のある室蘭市は温暖な気候(3地域)で「太陽光発電への抵抗はあまりなかった」と話します。
本紙最新4月20日号のトップ記事は、成田さんへのインタビューを通じて、同社の家づくりに迫ります。
5面では、「ウクライナ危機」があたえる木材、住宅業界への影響を木材ライターの向井千勝さんがリポート。欧州連合(EU)は4月8日、ロシアに対する第5次経済制裁を採択し、ロシア産木材を事実上、輸入停止するとの措置を表明。ロシア産セメント、肥料、魚介類、酒類も含まれ、その総額は55億ユーロ(約7000億円)と推計されています。
カナダのシンクタンクによると、フィンランド林産業への影響が大きく、同国における原材料木材の1/10を占めたロシア産木材が失われることで、 バルト3国を筆頭に、原材料代替への動きが加速するだろうと指摘。日本の木材流通、家づくりにも影響が出てくるとみられます。
今号はリノベ事例も豊富です。小松建設(北海道伊達市)によるリノベモデルハウスや、リノベる(東京都渋谷区)広報担当・田形梓さんの自邸マンションリノベ事例に迫ります。人気連載「一寸先は闇!トラブル防げ!工務店ケーススタディ」では、見積もり調整、設計変更時に起こったトラブルを追います。まさか大工から建て主に、とある“事情”が漏れてしまうとは誰も想像せず・・・。トラブルを未然に防ぐためのポイントとあわせて紹介します。
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