損害保険ジャパン(東京都新宿区)は、住宅修理トラブルの相談や修理業者の紹介を行う「住宅修理トラブル相談窓口」を4月に開設した。
消費者庁は火災保険加入者に対し、「保険を使って自己負担0円で住宅修理ができる」「専門知識にもとづいた保険金請求サポートが必要」などと勧誘する住宅修理サービス業者とのトラブルについて注意喚起を行っているが、特に「支払われた保険金の数十%を手数料として請求され、残金だけでは修理できない」「建物の経年劣化も自然災害の損傷として保険金請求をしようと勧誘された」などのトラブルが増加しているという。同社は、個人向けの火災保険契約を多数保有し、全国に対応拠点があることから、対面可能な相談拠点を38都道府県に設置し、このような悪質な業者に対応していくとしている。
悪質業者は、雪が多い地域や過去に台風があった地域など、地域特性に応じた勧誘活動を行っているとして、同社は地域ごとの災害を踏まえた対応を実施。今後は、エリア内での悪質業者の勧誘状況を通知し注意を促すほか、地元の優良な修理業者を紹介するなど、顧客に寄り添ったサービスを提供するとしている。
「住宅修理トラブル相談窓口」は通話料無料の0120-0244-10。発信した地域の電話基地局の最寄りの相談窓口につながる。
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