設備を含めた全体の省エネ性能が優れた住宅事例を表彰する「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」の2021年受賞者が、このほど発表された。
大賞を受賞した住まいのウチイケ(本社=北海道室蘭市、内池秀光社長)は、2度目の大賞受賞となり、北海道内の住宅事業者としては初。
道内でも降雪量の少ないエリアで事業を展開する工務店として、高断熱住宅だけでなく、ZEHの普及促進に取り組む。
住まいのウチイケは、ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2021において、ZEHの「eco-house ZeRo(エコハウスゼロ)」で2度目の大賞を受賞した。
商品開発企画室室長の成田智昭さんは、開発にあたり「5~6kWの太陽光発電でゼロエネルギーを達成できる水準の住宅」を目指したという。
北海道といっても、同社の商圏である胆振地方は、道内でも積雪量が少なく、太陽光発電が普及する余地は大きい。特に、本社のある室蘭市は温暖な気候(3地域)で「太陽光発電への抵抗はあまりなかった」。
今は年間40棟の新築のうち、約半分がエコハウスゼロ仕様だという。また、より冬の冷え込みが厳しい苫小牧市にある支店では、新築受注のほぼ全てがエコハウスゼロ。寒冷地の住宅ニーズに、ZEHを重ねて普及させることに成功している。
数字ではなく仕様で性能を考える
温暖といってもそれは道内での話。冬の暖房負荷を抑えなければZEH化は難しかった。UA値で言えば、最低でも0. 25W/m2Kは必要。実際は、HEAT20・G3相当の0.2W/m2K以下を達成している。
ただ、一定水準の性能を担保するために重視しているのは数字ではなく、仕様だという・・・・・
【残り770文字、矩計図1点、写真4点など】
続きは、最新号『新建ハウジング4月20日号 1面』に掲載しています。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。