新たな収益の柱をつくるため、リノベーション事業の強化に取り組む小松建設(北海道伊達市)は、OB顧客から買い取った隣り合う2棟をリノベした常設モデルハウス「すまいるベッソせきない」を同市内で運用している。
同社社長の小松幸雄さんは「この地域でリノベ専用のモデルハウスを持っている工務店は少なく、今後ストック需要が高まっていくことを考えると、その受け皿を持っておくことは重要。体感装置として活用しながら顧客への提案を強化していきたい」と話す。
過去に「伊達版優良田園住宅」として自社が手がけた15棟のうちの2棟をOB顧客から買い取ってリノベーションし、昨年4月オープンした。同2棟については、退職を機に引っ越す大学教授と家庭の事情で帰郷を決めた移住者の夫婦から同じ時期に売却の相談を受けたという。
それぞれ木造2階建てで、築12年・延べ床面積146.14m2を「一期一会」、築10年・延べ床面積89.85m2の1棟を「オレンジハウス」と名付けて運用している。いずれも同社が新築住宅で「コマツスタイル」として標準化している素材などを採用。構造材と仕上げ材に道産カラマツ、外壁に道南スギ、内装にホタテ漆喰を用いた。階段は、道産カラマツの間伐材を原料とした3層パネルでつくった。
ホタテ漆喰は、地元で採れるホタテの貝殻を再利用し、同社の関連会社・あいもり(伊達市)が製造・販売するもので、調湿性や耐久性が高いのが特徴という。・・・・・
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