終わりの見えないコロナ禍の中、物流の滞りや緊迫する国際情勢の影響で、物価や光熱費は上昇する一方だ。 生活者は、暮らしの基盤である住宅に、今以上の性能や質を求めるようになるだろう。 新建ハウジングでは今年も、直近2年以内に新築戸建て住宅(持ち家)を取得した男女600人にアンケートを実施し、家づくりや暮らしの本音を聞いた。
耐震・耐久・温熱が購入時の最大の関心ごと
「住宅購入時に重要視した点」では、昨年に続いて「地震が来ても倒れない」が48.8%でトップだ。2 位は、昨年の「家事がしやすい」に代わって「長持ちする」47.7%、次いで「寒くない・暑くない」47.3%と、性能の影響が大きいポイントが上位3 位を占めている
耐震・耐久・温熱が購入時の最大の関心ごと
特に生活者が重視している性能は何だろうか。断熱・気密性、安全性(耐震性や災害対策、防犯)、耐久性のいずれも、8 割以上が「重視した」と回答している。一方、断熱・気密性を重視しなかった人も16.0%となっている。最も多い理由は「購入時にかかる費用が高くなるから」。イニシャルコストに気を取られがちな生活者が、ある程度存在する傾向は変わらない。
耐震・耐久・温熱が購入時の最大の関心ごと
高断熱住宅を選んだ人にとって、決め手になったのは、「あたたかさ・涼しさ」(62.7%)や「光熱費」(43.0%)、「省エネ性」(41.8%)などの点だ。室温や経済性のように、わかりやすい要素に引きつけられているのだろう・・・・
【残り1135文字、図表6点など】
この記事は、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー2022年4月号/超高性能住宅』(2022年3月30日発行)P.27〜33に掲載しています。
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