千葉県千葉市緑区の土気町で展開されている51区画の「平屋だけ」の分譲プロジェクトに、デザイン・性能など良質な家づくりにこだわる県内の工務店など4社がコラボして参画している。
エリア内のまとまった5区画に、1社が2棟、3社がそれぞれ1棟ずつの平屋の分譲(販売)型モデルハウスを新築。外構も含めてつくり込みながら、それぞれが “平屋暮らし ”を提案することで、多様な家づくりやライフスタイルの発信拠点となっている。
昨年9月のオープン以降、各社が4件以上の受注に結び付けており、現在も1日最大15組の見学予約が土日・祝日はほぼ埋まる状況で続いているという。4社の担当者は、平屋による集客に手応えを感じているのと同時に、「まとまった形で見せることにより、地域工務店の価値の底上げや、それぞれが普段はあまり接点のない顧客層に出会えるといったシナジーが生まれている」としている。
千葉県の拓匠開発(千葉市)と須藤建設・SUDOホーム(土気オフィス、同)、スタジオ・チッタ(同)、工藤工務店(八街市)の4社は、昨年9月からコラボ展示場として5棟のモデルハウスが並ぶ「平屋だけのハウジングパークinCHIBA」(千葉市緑区土気町)を運営している。
同展示場は、拓匠開発が昨年3月から展開している全て平屋の51区画の分譲タウン「オオソラモ土気」に含まれる。5区画・約1500m2に、デザインや性能に関する統一ルールは設けていないものの、拓匠開発が2棟、他の3社が1棟ずつの外構まで含めてつくり込んだ平屋モデルハウスを整備した。
地域工務店によるグループ「千葉good工務店会」のメンバーとして活動している須藤建設、スタジオ・チッタ、工藤工務店の3社に対して、拓匠開発が呼び掛けコラボが実現した。同社執行役員の湯浅里実さんは「4社は、それぞれ家づくりの強みや特徴が異なっている。競合というよりも切磋琢磨し合える仲間として連携し、生活者に多様な選択肢を提示することで、平屋の魅力を増幅して発信できるメリットがある」と話す。それぞれのモデルハウスは夏前までに売却する予定だ。
内庭と前庭で豊かな空間提案
拓匠開発は、「BOX×BOX」というモデルを提案。延べ床面積80.85m2。箱が交差するようにすることで空間に余白を持たせた。ワンフロアの生活動線で家族を身近に感じられる空間とし、・・・・
続きは、最新号『新建ハウジング紙面 4月10日号 1-2面』に掲載しています。記事では、4社の各モデルハウスの特徴やコンセプトを写真と共に紹介しています。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。