工務店DXを協働で実現
私たちは約6年前からスマートビルダーのあり方を模索し、試行錯誤を続けてきた。その中で蓄積してきたノウハウや知識を全国の仲間である地域工務店と共有しながら、互いを高め合う場づくりをしていく方針だ。そのために一般社団法人として仮称「スマートビルダーズ協会」を立ち上げる。仲間と共にオープンソースとしてノウハウを発信・共有し、地域工務店による経営と家づくりのアップデートに貢献したい。
工務店を含む建設業のDXをサポートするさまざまなサービスやシステムが乱立している印象があり、それゆえに現在はどれもが点にとどまっていて、有機的な線として結ばれていないように感じる。競争ではなく協業していくことにより、それぞれ本質的な価値を発揮し、有効に機能するのではないだろうか。そうした考えから、「未来の家づくり」を実現するプラットフォームのような役割も担っていきたい。
中堀さんからの提言
1.住宅の一次取得層がネット、スマホに慣れ親しんで育ってきた20代後半~30代前半がメインとなるなか、DXの立ち遅れは家づくりの選択肢からこぼれ落ちる致命傷になりかねない
2.まずは業務を棚卸しし、全てのプロセスを可視化してから、全体最適を図ることがDXの前提条件。そのうえで全ての業務にデジタルを取り込み、効率化や品質、生産性の向上を実現していく
3.家づくりのプロセスの改革により、顧客の満足度を高めたり、企画や設計、施工・納まりを練り込むなど、より本質的でクリエイティブな時間(仕事)を増やし密度を濃くしていくことがDXのゴール
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