製品評価技術基盤機構(NITE、東京都渋谷区)が3月30日、同法人に通知のあった製品事故情報から、非純正バッテリーによる発火事故が2017年から2021年の5年間に134件発生していると発表した。すべて製品や周囲が焼損したもので、特に直近の3年間で事故が多発。家屋の全焼事故も毎年発生しているという。
事故の多くは使用中や充電中に発生しているが、最近では充電後に置いていただけで発火した事例も報告されている。非純正バッテリーは、設計不良や品質管理が不十分なケースがあり、異常発生時に安全保護装置が作動しないなど事故に至るリスクが高いという。特にリチウムイオンバッテリーは、内部に可燃性のガスなどが含まれているため、事故の際は被害が大きくなりやすい。事故発生時には、取り付けた機器のメーカーから対応、補償を受けられない場合があり、注意を呼び掛けている。
非純正バッテリーが使用されている製品は、電気掃除機、スマートフォン、電動工具など。2019年から2021年は電気掃除機や電動工具の事故が多く発生しており、原因として有限会社すみとも商店およびロワ・ジャパン有限会社が輸入した非純正バッテリーによる事故が多発したことがあげられている。
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