ルームクリップは昨年7月にD2C家具ブランド「KANADEMONO」を運営する bydesign(バイデザイン、東京都目黒区)をグループ化。同社の家具ブランドにおけるD2C商品企画能力やオペレーション構築能力、マーケティング能力と、ルームクリップの月間600万人のユーザー、投稿コンテンツ、ユーザーインサイトを組み合わせ、資産を持っているメーカーがD2Cに移行していくことを支援していくのが今回のプロジェクトとなる。
具体的には素材や製品のファン構築とユースケースの理解に関してはルームクリップ上でモニターやインタビューを行い、コンテンツ開発や販売の実証実験、新製品設計などはバイデザイン社が担当することで相乗効果を狙っていく。
第一弾として、創業136年の畳製品老舗企業、イケヒコ・コーポレーション(福岡県三潴郡)のD2C化支援プロジェクトを開始。プラットホーム内で愛用者による「ヒコラー」というタグづけの投稿が7000枚を超えている点や、畳で130年以上続くメーカーとインターネットとビジネスの親和性のロールモデルとして重要なポジションを担っていることから、打診した。今後、インターネット上での情報と商品の流通を前提としたビジネスフロー構築を目指す。
既存のラインナップのイケヒコ製品を使った「KANADEMO」の世界観で紹介し、D2Cに即した売り方で畳製品3商品を2022年4月中に発売開始。その後、4月発売商品の動向を踏まえ、新商品を共同開発し、2022年中の発売を目指していく。
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