環境省は3月29日、2020年度「家庭部門のCO2排出実態統計調査の結果」の確報値を公表した。世帯当たりの年間CO2排出量は、省エネの進展等による減少もあった一方で、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響による増加等で、前年度から5.9%増加の2.88t-CO2だったとしている。調査を開始した2017年度比で0.32t-CO2/世帯・年減少。2019年度比では0.16t-CO2/世帯・年増加した。
前年度から増加した要因を分析すると、①電気のCO2排出係数の改善による「CO2排出原単位要因」で0.01t-CO2/世帯・年減少、②冬季の気温が低かったことによる「気候要因」で0.04t-CO2/世帯・年増加、③新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う生活の変化による「特殊要因」で0.18t-CO2/世帯・年増加、④省エネの進展や世帯構成等属性の変化による「トレンド要因」で0.05t-CO2/世帯・年減少――と試算している。
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