大阪府住宅供給公社(大阪市)は3月29日、老朽化が進む金岡東・金岡東B団地(堺市北区)の建替事業を実施すると発表した。SDGsや脱炭素社会実現のため環境に配慮するとともに、入居者がペットとともに快適に暮らせるペット共生住宅を供給する。なお、建替事業実施にあたり、民間事業者の持つノウハウや技術力を生かした意欲的な視点を求め建替事業提案競技を実施、募集要項を公表した。
1965年築の金岡東・金岡東B団地は、新住宅市街地開発法に基づき、公園や緑道、小中学校などが近接する住環境の整った地域に位置しているが、建設から55年以上が経過し、老朽化や耐震性など現在の居住ニーズに対応できない状況となっている。建替後は、再生エネルギーの活用や「ZEH-M Oriented」の認定を取得するほか、コロナ禍で高まる賃貸住宅でのペット飼育のニーズに対応。一般住宅棟に加え新たにペット共生住宅棟を整備し、ペットを飼育する人としない人がともに快適に過ごせる住宅として供給する。また、オートロックや非接触によるエントランス・エレベーターの操作、スマートフォンと連動する設備(来客対応・見守り対応・配達通知)などで、安心と快適を実現する。
同団地(現況)は、RC造4階建(20棟)で敷地面積約3万8000m2、総戸数504戸。建替計画では、RC造13階建程度、建設戸数170戸(一般住宅棟120戸、ペット共生住宅棟50戸)。
今後は、9月中旬に事業者を選定、2024年2月頃に本体工事着工、2025年9月下旬に建物完成予定。
同公社は、参画する「堺市域地域居住機能再生調整会議」にて策定した「しんかなの住まいまちづくり」(2019年4月)のもと、地区のポテンシャルを生かした建替事業で同団地を生まれ変わらせるとともに、まちの魅力向上にも取り組んでいく。
事業提案競技の詳細はこちらから。
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