単なる「見える化」ではない「ブランディング」が必要
林 僕はPR観点なんですけど、要はすごいイケてる工務店が一般市場にCMを打っていて、「あそこで家を建てたい」というお施主さんがいる、という世界はあるじゃないですか。
一同 あるある!
林 その工務店には、○○大工、○○電気、○○建築、、、というように基礎屋さんや大工さん、サイディング屋さん等々たくさん関わっているのに、それが表に出ていないんです。
(フリップ指して)わかる?これ映画のエンドロール。映画のエンドロールのように○○建築、○○電気、○○…。スペシャルサンクスって(PRしてあげる)。
加賀爪 それは引き渡しDVDでやっているところあるよね。
林 それはある。ただ、それはクローズドだよね。だからオープンにして、あの工務店にはあの現場部隊がいるからあれだけのクオリティが成り立っている、とわかるように。映画で言うところの美術、スタイリスト、カメラマン、って絶対に表に出るのよ。そうすると、そこにあこがれる人たちがでるじゃん、そのPRを工務店側がやるためには…(フリップに目線)
一同 (笑)
加賀爪 そこ(フリップの絵)だけわからない。(笑)一応俺らが理解しているのは手をつないでいる?(笑)
一同(笑)
林 何社か自分の同級生の建築関係者をベツダイの現場に入れてすごく見えてきたことがある。ベツダイという請負側と下請けさん側がすごく手を取りあって良好な関係になった瞬間って現場のモチベーションがめちゃくちゃ上がってたんですよ。
加賀爪 そりゃもちろんそうだろうね!
林 要は協力会。ベツダイは協力会を大事にしてて、例えば現場シートとかに(名前を)どんどん出しといてあげる、この現場はこれだけの職人さんで成り立っているという、イケてるPRをしてあげる。そうすると消費者の方々が認識しだす。そうじゃないと、街によく何とか塗装とか会社の看板があるけど、何の塗装なのかもわからないし、あの会社何なの?という時代で僕らは生きているから、やっぱりフロントである工務店がしっかりと(名前を)出してあげる、ブランディングしてあげることが必要。
加賀爪 確かに確かに。
乃村 めっちゃおもしろい!職人さんたちの世界をまず魅力的にしてあげるということね!
林 そうそう。まず見える化してあげないと。見える化というのはただ見せるのではなくて、ブランディングしてあげるということ。やっぱりクリエイティブな業界ってどこもブランディングされているんですよ。
加賀爪 能力以上にブランディングされていたりね。
林 だからその状態にしてあげると、多分職人さんたちのモチベーションも上がるし責任感も出る。
加賀爪 変な話、こんなに持ち上げられたらミスできない、ってなるもんね。
林 そうそう。
乃村 使命感が出るよね。
一同 そうそう、そうそう。確かに確かに。
加賀爪 そうやって出していかないと消費者もわからないしね。
林 そう、わかんないもん。電気屋さんって言ったって一般の人は本当に電気売ってるのかな?って思うよね。
加賀爪 うんうん、え?電気売っている???(笑)
一同 爆笑
(つづく)
初回記事(パートⅠ)>>>”忖度ナシ”噂の4人が『住宅産業大予測2022』を語る
パートⅡ>>>「ぶっちゃけ、あのSNSどう?」噂の4人が出した答え
パートⅢ>>>「苦労至上主義」は厄介な敵 求められるミライの現場監督像
【残りわずか】住宅産業大予測2022-自分らしく生き残れ
Pages: 1 2
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。