YKK AP(東京都千代田区)は、九州製造所(熊本県八代市)の旧社員寮の敷地にて、4月1日から新たな社員向け集合住居「八代ハウス」の運用を開始する。
同建物は、1975年建設の社員寮を老朽化に伴い建て替える際、これまでの「社員寮」の概念にとらわれない新たな社員向け集合住居として建設。居住者が集う “大きな家”をコンセプトに、プライベート空間とともに共有スペースを確保した。九州製造所の社員たちが、「先輩・同僚・後輩と大きな夢と小さな悩みを語りあう場所」「社会人としてのルールや、自社の企業理念を気付かせてくれる場所」「疲れた体と心を癒やしてくれる、ほっとする安らぎの場所」として機能するよう設計されている。敷地面積1万6223m2(4907坪)、延床面積1043.04m2(458.2坪)。総事業費は5.3億円。
「地域に開き、この場に暮らす、ミニマムな長屋の創造」を目指した低層(2階建て)の長屋形式で、単身者用住居36室のほかバリアフリー対応の部屋も2室設けた。中央には光と風を取り入れる光井戸があり、開放廊下との2面採光によって部屋全体に自然光が入るほか、自然換気も促進している。
同社樹脂窓「APW 330」やアルミインテリア建材「スクリーンパーティション」、手すりのほか、玄関ドアには顔認証キーで施解錠ができる断熱スライディングドア「コンコード S30」を採用。建物全体のUA値0.48と高い断熱性を確保し、便利で快適な暮らしを実現する。使用している同社商品については、入居者協力のもと「生活者検証」を予定。実際の生活環境で得た意見を、今後の商品開発に役立てるとしている。
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