中古マンションの売却ができるアプリ「カウル」を運営するHousmart(東京都中央区)はこのほど、同アプリの登録会員を対象に、2020年~2022年それぞれの1~2月時点の中古マンションの希望間取りと広さの推移を調査した。
中古マンションの人気平米数の推移を見ると、2021年は「40m2以下」の物件を探している人が前年より3ポイント上昇し、2022年もほぼ同様の水準となった。「50m2台」は、2021年に約4ポイント縮小するも、2022年には2ポイント増加。DINKSや新婚世帯に人気の「60m2台」は安定していて、常に約30%弱が希望している。ファミリー層に人気の「70m2台」は、2021年に前年対比で1.7ポイント、2022年には同0.2ポイントと縮小を続けている。「80m2台」は、2021年に希望者が増えるも、2022年には2020年以下となった。
間取りの人気の推移については、ファミリー層に特に人気の「3LDK」の人気が下落傾向となっている。「4LDK」は、2021年に一時的に人気が拡大したが、翌年には下落した。
以上の結果から、コロナ禍により、2021年は住まいに対して広さや部屋数を求めるようになったことが伺える。一方で、翌年には80m2台の広さや4LDKの間取りの人気が下がっている。これについて同社では、中古マンション価格が高騰し続けていることを理由として挙げている。
調査対象エリアは、東京都:23区・三鷹市・武蔵野市・西東京市・小金井市・調布市、神奈川県:横浜市・川崎市、千葉県:市川市・浦安市・船橋市・習志野市・千葉市美浜区・花見川区・稲毛区、埼玉県:さいたま市浦和区・桜区・南区・緑区・戸田市・蕨市・川口市
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