国土交通省は3月25日、2021年度「民間住宅ローンの実態に関する調査」の結果を公表した。2020年度の個人向け住宅ローンの新規貸出額は19兆8137億円で、前年度比7305億円の減少。貸出残高は188兆9348億円(前年度比2兆8382億円増)だった。
新規貸出額の使途別シェアは新築住宅向け74.4%(同1.5ポイント増)、既存住宅向けが19.9%(同0.3ポイント増)、借換え向け5.8%(同1.7ポイント減)。新築住宅や既存住宅向けの増加傾向が続いている。
金利タイプ別実績の割合では、「変動金利型」が7割台(70.0%)に達し、前年度比6.9ポイント増加となった。「証券化ローン」(10.3%)、「全期間固定金利型」(3.0%)、「固定金利期間選択型」(16.6%)の割合は前年度より減少した。
固定金利期間別の割合は、10年(50.5%)の割合が引き続き最も高く、前年度比4.4ポイント減少。2年(11.6%)、3年(28.1%)は増加している一方、10年超(5.4%)は減少した。
賃貸住宅向け新規貸出額は 2兆2160億円で前年度比3639億円減となり、減少傾向が継続している。
住宅ローン19商品のうち、「現在、商品として取り扱っている」割合が高いのは「金利タイプ(変動金利型)」(97.6%)、「金利タイプ(固定金利期間選択型)」(94.4%)となっている。一方、「商品化を検討中」の割合が高いのは「リバースモーゲージ」(32.4%)、「ノンリコースローン」(11.1%)。「取り扱っていたが、廃止した」割合が高いのは「金利タイプ(全期間固定金利型)」 (12.6%)だった。
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